年 | 月日 | 年齢** | 資料 |
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1875年(明治8年) | 6月24日 | 1 | 一郎、寿美の長男として生まれる(於諏訪郡豊田村十川) |
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1889年(明治22年) | 1月14日 | 15 | 長野小学校卒業、松本中学入学 |
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1890年(明治23年) | 8月13日 | 16 | 戸隠山ヘ植物採集(大雷雨のあとに光る山々の美しさに感動し、それを画きたいという一念で山に入るようになった)
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1891年(明治24年) | 9月 | 17 | 椿(4月2日) |
東京美術學校鋳金科入学 |
1896年(明治29年) | 7月 | 22 | 東京美術學校鋳金科本科卒業 |
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8月 | 小山正太郎に就き洋畫を研究 |
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1897年(明治30年) | 12月1日 | 23 | 近衛歩兵第一聯隊第三中隊入隊 |
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1900年(明治33年) | 6月11日 | 26 | 松本中学校赴任、児玉果亭について南画を習う |
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1901年(明治34年) | 27 | 父一郎の鋳像作製開始 |
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1903年(明治36年) | 5月8日 |
29 | 高山植物:イワカガミ |
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9月27日 | 一枚物:戸隠 | |||
1905年(明治38年) | 31 | 小千代と結婚 |
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1906年(明治39年) | 8月 |
32 |
木曽御嶽へ(吉江喬松、太田水穂、岡村千馬太と) |
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1909年(明治42年) | 9月 |
35 |
松本中学校長小林有也の胸像制作(北村西望との共作) |
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1911年(明治44年) | 2月27日 | 37 | 朝源地ノ真澄方ヘ行キ銅像ト並ビテ写真ス(一郎胸像) |
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7月27日 | 駒ヶ岳、焼岳 |
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1912年(明治45年) |
5月26日 | 38 |
小写生帳:鉢伏 | |
6月2日 |
小写生帳:王ヶ鼻 |
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1912年(大正1年) | 10月27日 | 小写生帳:塩尻 | ||
1913年(大正2年) | 1月7日 | 39 | 小写生帳:奈川村 | |
8月24日、25日 | 小写生帳:扉峠、和田峠 | |||
1914年(大正3年) | 40 |
中学の職を辞し上京、寺崎廣業の門に入る |
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1916年(大正5年) | 11月25日〜12月7日 | 42 | 写生帳:發哺 | |
1917年(大正6年) | 11月19日〜11月22日 | 43 | 写生帳:發哺・草津街道 | |
12月8日〜12月24日 | 写生帳:犀川 | |||
1918年(大正7年) | 7月21日〜7月25日 | 44 | 写生帳:燕岳・有明山 | |
7月26日〜7月28日 | 写生帳:燕岳・天井岳 | |||
7月31日〜8月3日 | 写生帳:穂高岳・神河内 | |||
11月1日〜11月5日 | 写生帳:戸隠(1) | |||
1919年(大正8年) |
5月10日〜5月14日 | 45 |
写生帳:戸隠(2) | |
5月14日〜5月17日 | 写生帳:戸隠(3) | |||
9月17日 |
一枚物:高山植物 |
八ヶ岳本澤温泉 |
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1920年(大正9年) |
1月6日〜1月7日 | 46 |
写生帳:箱根・富士 | |
8月11日〜8月19日 | 写生帳:八ヶ岳 一枚物:八ヶ岳 |
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10月9日〜10月22日 | 写生帳:神河内 一枚物:神河内 |
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展望図:大正湖 一枚物:高山植物 |
白馬(8月)・八ヶ岳(8月)・神河内(10月) |
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1922年(大正11年) | 48 | 農商務省工藝品展覧會に入選 | ||
1923年(大正12年) | 5月 | 49 | 発明品展覧會出品のもの宮内省御用品として買上らる |
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1924年(大正13年) |
5月 | 50 |
飛騨国吉城郡中尾から焼岳峠・硫黄岳、八月に御嶽 |
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5月30日、31日 | 一枚物:焼岳 | |||
一枚物:高山植物 一枚物:神河内 一枚物:木曽・御嶽 |
上高地(5月、6月) |
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1925年(大正14年) | 8月 | 51 | 一枚物:高山植物 展望図:東駒ヶ岳頂上ヨリ 一枚物:南アルプス 野帳:仙丈 |
仙丈・仙水・東駒等 |
1926年(大正15年) |
4月、8月 |
52 |
野帳:仙丈 |
仙丈・農鳥・北岳 |
展望図:奥仙丈岳ヨリ 一枚物:南ア・中ア |
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一枚物:高山植物 野帳:美和 野帳:仙丈 |
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1927年(昭和2年) | 4月29日〜 | 53 | 展望図:夜叉神峠ヨリ 一枚物:南アルプス 野帳:トノコヤ峠 |
甲州の御勅使川上流・夜叉神峠・トノコヤ峠・西山村、五月に本栖のパノラマ・ついで精進・大石・河口・須走 |
7月〜8月 | 野帳:徳本〜燕 野帳:西岳 |
徳本・焼岳・神河内・涸沢・奥穂高・北穂高・槍・喜作新道を通って燕から下山 |
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7月24日〜30日 | 一枚物:穂高(1) | |||
展望図:穂高360度 | ||||
1928年(昭和3年) | 8月 | 54 | 一枚物:高山植物 一枚物:發哺 |
黒部の阿曽原から称名小屋に出て富山に下り、その足で発哺へ(称名小屋で病気) |
野 帳:鐘釣 |
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1930年(昭和5年) | 2月 | 56 |
野帳:戸隠 |
戸隠 |
3月 | 精進・本栖・白糸滝 |
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11月〜12月 | 野 帳:開田 一枚物:木曽・御嶽 |
木曽開田村に入り12月3日まで滞在 |
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11月15日 |
一枚物:蓑笠_釣り師 |
信州木曽山中開田村 |
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1931年(昭和6年) | 8月 | 57 | 野 帳:焼峠・笠岳 一枚物:笠ヶ岳 |
焼岳小屋から笠岳に登り槍又へ |
1932年(昭和7年) | 12月 | 58 | 写生帳:箱根・富士 | |
1933年(昭和8年) | 7月 | 59 | 写生帳:箱根・富士 | |
1934年(昭和9年) | 8月 | 60 | 野帳:富士 |
富士登高 |
10月 |
野帳:生坂 |
生坂村、吉田・平野・須走 |
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1935年(昭和10年) |
5月 | 61 |
一枚物:燕・有明 野帳:餓鬼 |
有明山・中房・燕・大天井 |
6月 | 野帳:岩殿 |
山中・吉田・精進 |
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6月27日 |
『山岳美観』(吉江喬松・武井眞澂 協和書院刊)発行 |
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7月 | 一枚物:白馬 野帳:白馬〜白馬温泉 |
白馬、吉田 |
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1936年(昭和11年) | 3月 |
62 | 日本山岳画協会創立に参加 |
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4月〜5月 | 野帳:唐松 |
御殿場・須山・越前岳・船津・本栖・大宮。 |
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8月 | 一枚物:立山・剱 野帳:有峯 |
有峯・太郎岳・上ノ岳・薬師・スゴノ乗越・浄土・雄山・大日と歩き劔岳頂上に。立山方面に三回 |
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8月14日 | 一枚物:立山山頂 | |||
8月17日 | 肖像画:佐伯平蔵 | |||
11月 | 野帳:御殿場 |
須山・埋木・天照教社等 | ||
1937年(昭和12年) | 5月 | 63 | 野帳:御殿場 |
本栖・精進・西湖・河口 |
1938年(昭和13年) | 3月 | 64 | 野帳:日本平 |
伊豆半島から御殿場・十国峠 |
7月〜8月 | 野帳:濁 一枚物:1938年 一枚物:木曽 |
濁湯から湯俣岳・烏帽子、暴風のなかを水晶小屋に。槍に登り、穂高の連峯を写す |
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1939年(昭和14年) | 10月 | 65 | 一枚物:木曽 |
御岳、新開村、須山・十里木・北山村、西湖・精進・吉田 |
1940年(昭和15年) | 8月 | 66 | 一枚物:八ヶ岳 野帳:八ヶ嶽 |
八ヶ岳 |
11月 | 天照教社 |
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1941年(昭和16年) |
6月 |
67 |
一枚物:高山植物 |
西穂高岳 |
10月 | 谷村・道志・吉田・御坂峠・大石峠・黒岳・吉田 |
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1942年(昭和17年) |
68 |
野帳:箱根・蒲郡・日野春 |
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1943年(昭和18年) | 6月、8月 | 69 | 一枚物:高山植物 野帳:乗鞍〜 一枚物:1943年 |
乗鞍冷泉小屋から肩ノ小屋・白骨・上高地・西穂高小屋・中ノ湯と写生行。8月6日から20日まで、白骨・肩ノ小屋・乗鞍・平湯と歩き西穂高小屋に滞在、さらに奥穂高小屋から北穂高・涸沢・大滝山ノ小屋に行き蝶ヶ岳方面を写し徳本小屋に |
1944年(昭和19年) | 3月 | 70 | 岩渕 |
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8月6日〜16日 | 一枚物:穂高(2) 穂高嶽山頂之石、高山植物 野帳:穂高 |
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1945年(昭和20年) | 5月 | 71 | 東京で空襲のため罹災 |
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6月 | 信州宗賀村に疎開、その後洗馬に移る |
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7月 | 一枚物:木曽 一枚物:高山植物、八ヶ岳 |
八ヶ岳 |
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1946年(昭和21年) |
5月15日 |
73 |
展望図:洗馬村より宗賀村 |
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1948年(昭和23年) |
1月9日 |
74 |
肖像画:征矢野利忠治 |
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3月27日 |
展望図:田澤よりアルプス |
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9月21日 |
一枚物:釣り師 |
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1949年(昭和24年) |
5月17日 |
75 |
展望図:諏訪湖 |
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1952年(昭和27年) |
6月11日 |
78 |
展望図:岡谷スキー場上 |
小千代同道 |
10月 |
一枚物:上高地 |
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11月3日 |
一枚物:山清路 |
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10月6日〜8日 |
野帳:上高地・島々 |
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10月8日 | 巻子:島々 | 写生同行者:武井小千代 | ||
1953年(昭和28年) |
9月28日 |
79 |
一枚物:浅間山 |
信濃追分・沓掛より浅間山 |
12月20日 |
牧野富太郎博士から色紙 |
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1954年(昭和29年) |
80 |
書画:白馬駒草 |
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5月16日 | 巻子:島々 | 写生同行者:武井小千代 |
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5月26、27日 |
野帳:上高地 |
高ボッチ |
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8月26日〜28日 |
野帳:上高地 |
上高地 大滝山 田代池 |
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1955年(昭和30年) | 4月 |
81 | 一枚物:高山植物 |
シラネアオイ |
11月 | 東京に転居 |
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巻子:高山植物 | 片岡村 |
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1956年(昭和31年) | 10月 | 82 | 書画:賀正 |
千葉県柏市の新居に |
1957年(昭和32年) | 6月3日 | 83 | 書画;山頂雷鳥、竹林 |
死去、享年満八十二歳 |
1978年(昭和53年) |
9月1日 |
新選覆刻日本の山岳名著『山岳美観』(吉江喬松・武井眞澂 日本山岳会企画・編集 大修館書店刊)発行 |
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2008/12/12〜2009/01/18 |
初春の屏風展(松本市美術館) ポスター(外部リンク) | |||
2013年 |
2月27日、3月30日 |
松本市立博物館に資料搬入 |
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2014年 |
8月30日 |
乗鞍サマーセミナー2014 (VSA) 信州の山を描いた画家:武井眞澂 (1875-1957) |
* 武井篤の解説(『信州諏訪の美術 絵画編』矢島井声編 創林社刊 1984.10 p.217~219)などを参考にまとめた
** 年齢は数え年